どこから来るの? ムカデさん 知られざる侵入経路と対策とは?
2022.06.06
■ 毎年5~6月にムカデに咬まれる被害が続出する理由
いよいよ梅雨入り、ムカデさんの婚活もピークを迎えます。
様々な苦難を乗り越え生き延びること3年…ようやく一人前になりました。
そんなムカデくんはまだ見ぬ彼女を求めて高鳴る胸を抑えつつ旅に出るのです。
住み慣れた竹藪や雑木林から離れることなく天敵のネズミに怯えながら徘徊していたムカデくんは、意を決し故郷を後にします。
その距離、一晩で10M以上…あっという間に藪や林を離れて住宅地へと到達します。
これが毎年5~6月にムカデさんに咬まれる被害が続出する要因の一つです。
■ ムカデさんが家の1階だけでなく2階にも侵入する理由
緑の少ない住宅地に迷い込んだムカデくんは身を隠す隙間を求めて歩き回ります。
早くしないとネズミに見つかるかもしれないし、夜が明けてしまいます。
ムカデさんは湿気の多いところを好み、水を感知する能力に優れているため、2階のバルコニーやベランダに雨水が溜まっていると誘引されて登ってきてしまいます。
植木鉢の水受皿なんて最高のご褒美です…。
※植木鉢は水受皿ごと地面から離すなどしてムカデさんとの接触を防ぎましょう。
理想はハンギング(吊り鉢)またはアイアンラック(ムカデさんが登り難い鉄線製の棚)です。
これが、ムカデさんが家の1階だけでなく2階にも侵入してくる大きな要因です。
■ ムカデさんのおもな侵入経路
①玄関ドア下の隙間
玄関ドア下には強風や陰圧による指詰めを防ぐため、わざと3~5mmほどの風抜き用の隙間が設けてあります。
通常、この隙間にはゴム製のパッキンやブラシ状の隙間モールが付いていますが、経年劣化や踏みつけによりこの隙間が広がってしまいます。
この僅かに広がった隙間をムカデさんはめざとく見つけて室内へと侵入します。
② 窓サッシの水切り穴
アルミサッシ、樹脂サッシなど窓サッシには雨水をレールから外に排出する水切り穴が設けてあります。
ムカデさんは脚力が非常に強く、この水切り穴からレールに侵入した後、網戸とガラス窓の僅かな隙間を強引に押し広げて室内へと侵入します。
5~6月の雨天時や雨上がりの夜は、窓は網戸にせず、しっかり閉めておきましょう。
③ 台所シンク下の排水管と床板との隙間
台所シンク下の排水管と床板との隙間は、ムカデさんとゴキブリさんのおもな侵入経路の一つです。
シリコン製の柔らかいフタを被せただけでは簡単に押し上げて侵入してくるため、必ずアルミテープなど接着力の強いもので固定しましょう。
隙間カバーが無い場合は、金属タワシを隙間に詰めるのが安価で効果的です。
④ エアコンのドレン配管と外壁との隙間
通常、外壁に開けた穴とエアコンのドレン配管との隙間にはパテや専用カバーなどで隙間が埋められていますが、何度もエアコンの付け外しを繰り返す賃貸住宅や学生アパートなどでは、度重なる配管工事により隙間が大きく開いていることが多々あります。
特に窓を閉めているのにムカデさんが侵入する上層階では、おもな侵入経路となっています。
⑤ 台所レンジフードファンの排気口の隙間
台所のレンジフードファン(大型換気扇)の排気口には通常、風圧で開閉するフタが付いていますが、この自動開閉フタの隙間をムカデさんは押し上げて排気管内へと侵入してしまいます。
万一、排気管内へ侵入してもレンジフードファンの分厚い不織布フィルターでギリギリ侵入阻止できますが、金属網のみや本来必要な不織布フィルターを装着せずに使用している場合などは、ムカデさんの侵入を許してしまいます。
このようにムカデさんの侵入経路は意外とたくさんあります。
だから家の外だけでなく、家の中にも対策を講じる必要があるんです。
タニサケの「ムカデンジャー」を家の外から隙間にシュッ!
「置くだけムカデンジャー」を家の中の侵入経路にポンッ!
婚活中のムカデさんを邪魔しないためにも、ムカデさんの不本意な侵入を未然に防いであげましょう。